読書と書評– category –
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書評 『図書館 愛書家の楽園』 アルベルト・マングェル ③
「おわりに」での、マングェルの言葉は、「図書館」への彼の熱い想いを吐露したものになっている。 混乱の時代に、使徒ヨハネはこう語った。現世とこの世にあるものを愛してはいけない。なぜなら、「すべてこの世にあるもの、すなわち、肉の... - 読書と書評
書評 『図書館 愛書家の楽園』 アルベルト・マングェル ②
個人的に印象に残ったのは、「心のあり方としての図書館」の章に出てくる、アビ・ヴァールブルクのエピソード。ヴァールブルクは、19世紀後半に、ユダヤ人銀行家の長男としてドイツに生まれるが、13歳にして、父親の仕事も家族の信仰も放棄し、将来... - 読書と書評
書評 『図書館 愛書家の楽園』 アルベルト・マングェル ①
レビューの冒頭からこんなことを言うのは何だぁ、この本の内包する世界を言い尽くすには、私の技量ではとても無理だ。 ただ、本を愛する人間にとって、こういう本を読み、こよなく本を愛してきた人間たちとその歴史について想いを馳せるのは、至上の喜びと... - 読書と書評
書評 『これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話』 堀江貴文
堀江貴文さんの本を読んだのは初めてなのだが、すごく面白かった。まず何より、頭の良い人が書いた文章は、やはり美しくて分かりやすくて読んでいて気持ちがいいですね… 投機的なイメージが先行していてイマイチよくわからないな、と思っていた仮想通貨だ... - 読書と書評
書評・小説 『マンハッタン物語』 フランク・コンロイ
久しぶりに「読み終わりたくない」という気持ちになった。せっかちなので、小説はついつい急いで先を読み進んでしまうのだが、これはあまりに面白くて、終盤になっても「まだ読んでいたい」という気持ちになってしまった。 戦時中のマンハッタンの片隅、貧...