読書と書評– category –
- 読書と書評
『サザビーズで朝食を 競売人が明かす美とお金の物語』 フィリップ・フック
印象派絵画がどのように世界中で受け入れられていったかを美術史ではなく、美術市場という特殊な観点から刺激的に論じた『印象派はこうして世界を征服した』の著者フィリップ・フック。英国ケンブリッジ大学で美術史を修めた後、2大オークション会社クリス... - 読書と書評
『クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国』 若桑みどり
ずっと気になっていた本をやっと読めた。 長らくAmazonのカートに入れっぱなしにしていて、なぜこんなに気になっていたのか、とうの自分も忘れてしまったいた理由を、読みながらやっと思い出した。天正少年使節という誰もが歴史の授業で一度は耳にしたこと... - 読書と書評
『ショッキング・ピンクを生んだ女 私はいかにして伝説のデザイナーになったか』 エルザ・スキャパレリ
エルザ・スキャパレリに興味を持ったのは、愛知県美術館で開催されていた展覧会「コスチュームジュエリー:美の変革者たち」で彼女の作品を目にしたのがきっかけだった。 シャネルやディオールなどのシックさとは違う、アヴァンギャルドでイメージと活力に... - 読書と書評
『資本主義に未来はあるか』 イマニュエル・ウォーラーステイン他
イマニュエル・ウォーラーステイン、ランドル・コリンズ、マイケル・マン、ゲオルギ・デルルギアン、クレイグ・カルフーンの5人が、歴史社会学の観点から、現在進行中のグローバル資本主義の構造的変化と危機の分析に基づいて「資本主義の未来」を論じてい... - 読書と書評
書評・小説 『異人たちとの夏』 山田 太一
私にとって季節感と読書というのは結構大事で、特定の季節に特定の本を読みたくなる。特に夏を感じたい本というのはたくさんあって、先日記事を書いた池澤夏樹さんの『カイマナヒラの家』なんかもそうなのだが、シドニー・コレットの『青い夏』とか小川洋...