読書と書評– category –
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『資本主義に未来はあるか』 イマニュエル・ウォーラーステイン他
イマニュエル・ウォーラーステイン、ランドル・コリンズ、マイケル・マン、ゲオルギ・デルルギアン、クレイグ・カルフーンの5人が、歴史社会学の観点から、現在進行中のグローバル資本主義の構造的変化と危機の分析に基づいて「資本主義の未来」を論じてい... -
書評・小説 『異人たちとの夏』 山田 太一
私にとって季節感と読書というのは結構大事で、特定の季節に特定の本を読みたくなる。特に夏を感じたい本というのはたくさんあって、先日記事を書いた池澤夏樹さんの『カイマナヒラの家』なんかもそうなのだが、シドニー・コレットの『青い夏』とか小川洋... -
書評・小説 『水の家族』 丸山 健二
本をお得に読む方法 丸山健二は、知る人ぞ知る小説家である。 1966年に『夏の流れ』で第23回文学界新人賞受賞、翌年、同作で芥川賞を受賞。芥川賞を受賞した時は23歳で、これは2004年に綿矢りさが19歳で記録を更新するまで、40年近くにわたって芥川賞最年... -
名言・名文・名句 『ぐるりのこと』 梨木香歩
肌身が経験する、圧倒的なリアリティの中へ参加している、という感覚は、私にいつでも、未だかつて語られたことのない言葉を使いたい、と、強く欲求させる。そうでなくてどうしてこの、常に新しくあり続ける「今、この瞬間、この場所で」というリアリティ... -
『印象派はこうして世界を征服した』 フィリップ・フック ②
『印象派はこうして世界を征服した』をお得に読む 本をお得に読む方法 『印象派はこうして世界を征服した』 フィリップ・フック ①の記事の続き。 この本を読んで個人的に興味深かった点は主に3つある。「印象派作品はアウトサイダーによって見いだされ...