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- 日本文学
書評・小説 『異人たちとの夏』 山田 太一
私にとって季節感と読書というのは結構大事で、特定の季節に特定の本を読みたくなる。特に夏を感じたい本というのはたくさんあって、先日記事を書いた池澤夏樹さんの『カイマナヒラの家』なんかもそうなのだが、シドニー・コレットの『青い夏』とか小川洋... - 名文、名句、引用
名言・名文・名句『TUGUMI』 吉本ばなな
海辺の町の雨は特別ひっそりと降る気がする。海が音を吸いとってしまうのだろうか。東京に住んでびっくりしたのは、雨がことさらざあざあ音をたてて降るような感じがすることだった。 『TUGUMI』 吉本ばなな - 名文、名句、引用
名言・名文・名句 『TUGUMI』 吉本ばなな
生きている限りまたいつかこういう夜を感じることができると思うと、未来にも希望がもてる。こんな美しい夜。山々の気配と海の気配が町じゅうをゆっくりと透明に漂っているような美しい風の匂い。もう2度とないかもしれなくても、もしかしたらいつかの夏、... - 名文、名句、引用
名言・名文・名句 『TUGUMI』 吉本ばなな
夏が来る。さあ、夏がはじまる。 必ず1回こっきりに通りすぎて、もう2度とないシーズン。そんなことよくわかった上できっといつも通りに行ってしまうだろう時間は、いつもより少しはりつめていて切ない。その時、夕方の部屋にすわって、私達はみんなその... - 日本文学
書評・小説 『アイランド』 森瑤子
『アイランド』をお得に読む 本をお得に読む方法 1988年初版発行の森瑤子の小説。 森瑤子には珍しく、近未来の東京と南の島与論島を舞台に、七夕の天女伝説や源氏の落武者伝説をミックスした、SFファンタジー。私はあまりこの手のものを読まないのだが、特...