- 日本文学
書評・小説 『シナという名の女』 森 瑤子
1994年に集英社から刊行された、森瑤子最後の短編集である。後半は特に濫作を批判された彼女だが、本作も16編中13編は、短編小説というにはあまりに軽い、具体的な1モティーフ、1ブランドに印象的なショート・ショートを添えた、まるでCMの絵コンテでも観... - 日本文学
書評・小説 『ひねくれ一茶』 田辺 聖子
『ひねくれ一茶』をお得に読む 本をお得に読む方法 田辺聖子さんは恋愛小説が秀逸で、そればかり読んでいたが、先日、エッセイ『ほっこりぽくぽく上方散歩』を読んで、俳句や短歌の引用が多く、著者自身も折々に触れて一句詠まれていたりしたので、この有... - 経済・社会・文化
書評 『サロンの思想史 デカルトから啓蒙思想へ』 赤木昭三・赤木富美子 ②
後半から、やっと具体的なサロンの記述に入る。サロンの定義として冒頭に、ハイデン・リンシュ『ヨーロッパのサロン 消滅した女性文化の頂点』で弓削尚子氏の訳を引用している。また、サロン女主人の紹介が、ランブイエ侯爵夫人から始まるあたりは、川田靖... - 経済・社会・文化
書評 『サロンの思想史 デカルトから啓蒙思想へ』 赤木昭三・赤木富美子 ①
サロンに関する本も、松岡正剛ら編著『クラブとサロン なぜ人びとは集うのか』を皮切りに、ハイデン・リンシュ『ヨーロッパのサロン』、川田靖子『十七世紀フランスのサロン』、菊盛英夫『文芸サロン その多彩なヒロインたち』と順に読んでいき、5冊目とな... - 読書と書評
書評・小説 『ピエタ』 大島 真寿美
第161回直木賞を受賞した大島真寿美さん。2012年本屋大賞第3位に選ばれた彼女の出世作となった小説だ。 『ピエタ』をお得に読む 本をお得に読む方法 『四季』で有名なヴィヴァルディを題材にしたもので、実在するヴェネツィアのピエタ慈善院で、ヴィヴァル...