現代作家一覧

書評・小説 『満州国演義 九 残夢の骸』 船戸与一

長かった『満州国演義』シリーズもついに最終巻。追い詰められた日本は、東条内閣総辞職で幕開け、台湾沖航空戦、フィリピン、沖縄、特攻隊の突撃、長崎と広島の原爆、そして、最後の最後まで「一億玉砕」を唱える強硬派との行き詰まる駆け引きが続く中、ついに無条件降伏。昭和二十一年五月、復興に向かう広島に、四郎が三郎から託された満州の遺児を送り届けるところで物語は終結する。 続きを読む


書評・小説 『満州国演義 八 南冥の雫』 船戸 与一

第8巻では、初戦の快進撃から一転、ミッドウェー開戦から一気に日本軍は戦局不利となり、アッツ島、マーシャル諸島、ガダルカナル島など南太平洋の重要拠点で次々と惨敗し、東南アジアでは最大の作戦インパール作戦で敷島兄弟の次郎が無残な死を遂げるまで、が描かれる。 続きを読む


書評・小説 『満州国演義 七 雷の波濤』船戸 与一

満州国演義シリーズも終盤へ。第7巻では、昭和15年、支那戦争の膠着した状態から、ついに日米開戦、真珠湾攻撃とマレー進攻で日本軍が戦勝をおさめるまでが描かれる。ドイツのフランス進攻から始まり、第二次世界大戦に向けていよいよ国際情勢は緊迫してくる。列強国の権益争いは、満州や中国だけに留まらず、石油などの重要な資源確保をめぐって、インド、ビルマ、タイなどにまで拡大していくのだ。 続きを読む


書評・小説 『満州国演義五 灰燼の暦』 『満州国演義六 大地の牙』 船戸 与一

船戸与一遺作となる『満州国演義』シリーズの第5巻と第6巻。第5巻では、内蒙古、回族、ウイグル、トルコ、そしてドイツやソ連などの列強国を巻き込みながら、燻り続ける満州問題はやがて日本対中国の全面戦争、支那戦争へと拡大していき、戦火は上海から現在も大きな禍根を残す南京事件へと広がっていく。第6巻では、日本では軍部独裁への準備が着々と進んでいき、世論もそれに迎合していく中で、ロシアと中国に挟まれて徐々に追い詰められていく日本軍は、ノモンハンという悲惨な戦いを経験する。

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レビュー・映画 『つぐない』

2007年公開、イギリス、フランス、アメリカ制作。『プライドと偏見』で評判の高かったジョー・ライト監督とキーラ・ナイトレイのコンビ第2弾。第65回ゴールデングローブ作品賞、第80回アカデミー賞では7部門にノミネートされ、やはり『プライドと偏見』で音楽を担当したダリオ・マリアネッリの作曲により、作曲賞を受賞した。 続きを読む