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『彼方なる歌に耳を澄ませよ』 アリステア・マクラウド
カナダでベストセラーとなった作品。18世紀末、スコットランドからカナダ東端の島々に渡ったハイランダー(スコットランド人)一族の物語。「赤毛のキャラムの子供たち」と呼ばれた、力強く逞しい一族の歴史が、その末裔であり、今は裕福な歯科医... - 海外文学
書評・小説 『アルトゥーロの島』 エルサ・モランテ
『アルトゥーロの島』をお得に読む 本をお得に読む方法 池澤夏樹氏選集の世界文学シリーズ、イタリア文学版。ナタリア・ギンズブルクの「モンテ・フェルモの丘の家」とともに、このエルサ・モランテ作「アルトゥーロの島」が収められている。 ナポリに浮か... - 海外文学
『キホーテ神父』 グレアム・グリーン
とっても素晴らしい作品。以前、雑誌の記事か何かで、さる現代作家の女性が「日本では純文学とエンターテイメントを分けたがるけれど、サマセット・モームの作品を読むと、そんな区別は必要ないということがわかる」という種のコメントをされていた... - 海外文学
書評・小説 『雨・赤毛』 サマセット・モーム
『雨・赤毛』をお得に読む 本をお得に読む方法 多分、中高生の頃に一度読んでいるはずだが、いまいち記憶に残っていなかった。先日、宮本輝の『本をつんだ小舟』でモームの「雨」が紹介されていたので、改めて読んでみたくなった。 新潮文庫の短編集には、... - 海外文学
『情事の終り』 グレアム・グリーン
私にとって、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』『クオ・ヴァディス』と並んで、キリスト教の真髄について最も深く考えさせられた作品である。 主人公の中年の作家モーリスと高級官吏の妻サラァは、不倫の関係にありながら、激しい恋=情事を重ねて...