ミステリー– tag –
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書評・小説 『ポップ1280』 ジム・トンプスン
よく言えば楽天的、というよりもむしろ、能天気な性格である。どうせ人生が儚い夢なのであれば、その間はできるだけ、美しく楽しいものだけを見て生きていたい、とついつい願ってしまう、弱い人間なのである。 だから、あんまり重たすぎてシリアスな作品は... -
書評・小説 『虚無への供物』 中井英夫
松本清張の『熱い絹』の記事でも書いた通り、元来私は、推理小説というものを読まないのである。私自身が、物語に求めているのは別の世界に連れ去られるような疑似体験であって、知的遊戯ではないのかもしれない。でも、小説のプロットの立て方とかストー...
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