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- 海外文学
書評・小説 『マーシイ』 トニ・モリスン
カズオ・イシグロの『浮世の画家』の記事でも書いたが、ある種の物語性の強い海外小説というのは批評するのがとても難しい。しかし、これほど批評しにくいものもないのではないか、というくらい難しいのがトニ ・モリスン。それは、カズオ・イシグロの比で... - 海外文学
『キホーテ神父』 グレアム・グリーン
とっても素晴らしい作品。以前、雑誌の記事か何かで、さる現代作家の女性が「日本では純文学とエンターテイメントを分けたがるけれど、サマセット・モームの作品を読むと、そんな区別は必要ないということがわかる」という種のコメントをされていた... - 海外文学
書評・小説 『たんぽぽのお酒』 レイ・ブラッドベリ
『たんぽぽのお酒 ベスト版』をお得に読む 少年のひと夏の物語・・・と言えば、なんだか安易にまとまってしまうが、ここに描かれているテーマの奥行きの深さと幅広さ、自由な想像力の力強さは、とても語りきれない。一応青少年向けの文学作品ということに... - 海外文学
書評・小説 『マンハッタン物語』 フランク・コンロイ
久しぶりに「読み終わりたくない」という気持ちになった。せっかちなので、小説はついつい急いで先を読み進んでしまうのだが、これはあまりに面白くて、終盤になっても「まだ読んでいたい」という気持ちになってしまった。 戦時中のマンハッタンの片隅、貧...