- 日本文学
書評・小説『君の膵臓をたべたい』 住野 よる
映画化もされた話題作。高校生が主人公の青春小説。表紙からなんとなく春っぽさをイメージして手にとったのだが、ヒロインの名前が「桜良(さくら)」という以外は、春よりも初夏から夏休みの間の「一夏」的な物語だった。 正直、全然期待せずに読み始めた... - プロフィール
東大文学部卒ブロガーのMioです
こんにちは。東大文学部卒ブロガーのMioです。 2001年に東京大学文学部歴史文化学科を卒業。 「え?株式会社って全部上場しているんじゃないの?」と言うくらい常識はずれの文学少女だったのに、就職難の中、希望の出版社には全て落ちたため、なぜか大手金... - 海外文学
書評・小説 『パンダ』プラープダー・ユン
先日読んだ『鏡の中を数える』が面白かったので、今度は邦訳されている長篇小説の方を読んでみた。私はこっちの方が好きなくらい、面白かった。 27歳で日本で言えばVシネ的映画制作会社のライターとして勤めていて、太っていて不眠症でいつも目の下に隈が... - 日本文学
書評・小説『カイマナヒラの家』 池澤 夏樹
大好きな本。小説と言っていいのか、芝田満之の素敵な写真と共に、池澤夏樹の趣ある文章で語られるショートストーリーの数々をまとめた、まるで詩集と写真集と小説の間にあるような本だ。 池澤夏樹は結構読んでいるのだが、長篇小説よりも、『きみが住む星... - 海外文学
書評・戯曲『桜の園・三人姉妹』 アントン・チェーホフ
『桜の園』をお得に読む 本をお得に読む方法 ただ単に、桜の時期だからという理由だけで、実家の本棚から抜き出してなんとなく再読してみたチェーホフ。 特に有名な『桜の園』は、革命前夜のロシアで没落していく貴族階級の様子を描いたものだ。心優しいけ...