日本文学– category –
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書評・小説 『水の家族』 丸山 健二
本をお得に読む方法 丸山健二は、知る人ぞ知る小説家である。 1966年に『夏の流れ』で第23回文学界新人賞受賞、翌年、同作で芥川賞を受賞。芥川賞を受賞した時は23歳で、これは2004年に綿矢りさが19歳で記録を更新するまで、40年近くにわたって芥川賞最年... -
書評・小説 『透光の樹』 高樹 のぶ子
『透光の樹』をお得に読む 本をお得に読む方法 高樹のぶ子は、『百年の預言』と『光抱く友よ』の2作品を読んだだけだが、男女の性の違いというものをすごく掘り下げて、的確に書いているので、興味を持っていた。この作品は、中年男女の燃え上がるような... -
書評・小説 『ホテル・ストーリー』 森 瑤子
『ホテル・ストーリー』をお得に読む 本をお得に読む方法 森葉子の世界のホテルを題材にした短編集。各編のタイトルは、ペニンシュラ・ホンコン、ホテルオリエンタル(バンコク)、地中海クラブ・ティーニュ(スイス)、サヴォイ・ホテル(ロンドン)、ラ... -
書評・小説 『首里の馬』 高山 羽根子
『首里の馬』をお得に読む 高山羽根子は、1975年富山県富山市生まれ、多摩美大を卒業後、『うどん、キツネつきの』で、創元SF短編賞を受賞してデビュー、2020年に本作で芥川賞を受賞した。 中々、とっつきにくいというか、捉えどころの難しい小説である。... -
書評・小説 『虚無への供物』 中井英夫
松本清張の『熱い絹』の記事でも書いた通り、元来私は、推理小説というものを読まないのである。私自身が、物語に求めているのは別の世界に連れ去られるような疑似体験であって、知的遊戯ではないのかもしれない。でも、小説のプロットの立て方とかストー...