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書評・小説 『善き女の愛』 アリス・マンロー
ブッカー国際賞の他、女性作家としては13番目、カナダ人としては初のノーベル文学賞を受賞した作家アリス・マンロー。「短編の名手」と評された彼女の作品を読むのは初めてだったが、表題作からいきなり頭をガツンとやられた感じ。 なんだろう。とにかく短... -
書評・小説 『BUTTER』 柚木 麻子
インスタでも投稿が多かった話題の作品。柚木麻子さんの作品は初めて読んだが、1981年生まれということで、山内マリコさんや三浦しをんさんと同じく、自分と同世代の作家さんだ。 実際にあった「平成の毒婦」と呼ばれた木嶋佳苗被告による連続結婚詐欺&殺... -
書評・小説 『すべての白いものたちの』 ハン・ガン
ハン・ガンは、韓国出身の女性作家。2016年に『菜食主義者』で、アジア人初の国際ブッカー賞を受賞して話題になった(当時は国際マン・ブッカー賞)。国際ブッカー賞と言えば、彼女に続け、と小川洋子さんの『密やかな結晶』が最終選考まで残り、惜しくも... -
書評・小説 『熱い絹』 松本清張
推理小説というものを読まないのである。食わず嫌いは良くないので、コナン・ドイルにアガサ・クリスティー、パトリシア・ハイスミスなどの代表作は一応読んでみた。だけど、全然興味が沸かない、、、なぜなのかは分からないが、多分、最終的に感情型の私... -
書評・小説 『マザリング・サンデー』 グレアム・スウィフト
『最後の注文』でブッカー賞を受賞したグレアム・スウィフトの中編小説。中編と言っても1、2時間もあれば読めてしまう長さだが、シンプルな文章と物語の中に、豊かな想像力と複雑な構図が隠されていて、ぐいぐい惹きつけられ、一気読みしてしまった。 タイ...