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- 日本文学
書評・小説 『ノモンハンの夏』 半藤 一利 ②
この本を読んで印象的だったことがもう一つある。それは、辻政信という人物の存在だ。太平洋戦争史に残る凄惨なノモンハン事件や史上最悪の作戦といわれたインパール作戦の実行犯として名指しされながら、戦後、軍事裁判を逃れ、自民党議員として返り咲い... - 日本文学
書評・小説 『ノモンハンの夏』①
お気楽な性格なので、重苦しい本は興味を覚えても、ついつい読むのを後回しにしてしまう。それでも、数年前から、夏が来ると「戦争」をテーマにした本を最低一冊は読もうと、勝手に自分にタスクを課している。2018年マルタン・デュ・ガール『チボー家の人... - 日本文学
書評・小説 『流』 東山 彰良
これ、めちゃくちゃ面白かった!『世界の8大文学賞』で、直木賞受賞作品の一つとして紹介されて以来気になっていたが、なんとなく、ハードボイルドそうなイメージがあって、長い間積ん読本にしていた。こんなことならもっと早く読めば良かった。 もうとに... - 日本文学
書評・小説 『革命前夜』 須賀しのぶ
『革命前夜』をお得に読む 本をお得に読む方法 SNSで投稿が多かったので読んでみた。冷戦下の東ドイツに音楽留学した若き日本人ピアニストを主人公に、音楽家としての成長や葛藤と、ベルリンの壁崩壊直前のドイツの政治や社会の様子を描いた歴史エンターテ... - 名文、名句、引用
名言・名文・名句 『神の代理人』 塩野七生
ここに、世に賞めそやされる使命感に燃えた人間の持つ危険と誤りがある。たしかに彼らには、狭い意味での利己心はない。だが、高い使命のために一身を捧げると思いこんでいるために、迷いや疑いを持たないから、独善的狂信的になりやすい。それで現実を見...