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- 海外文学
書評・小説 『夏への扉』 ロバート・A・ハインライン
『夏への扉』をお得に読むには アメリカの作家ロバート・A・ハインラインによるSF小説。SF小説の中では古典的作品で、いわゆる「タイムトラベル」ものというジャンルの金字塔となった作品だ。日本でも舞台化や映画化が何度もされ、2022年にも本作を原作と... - 日本文学
書評・小説 『鬼龍院花子の生涯』 宮尾登美子
宮尾登美子の長編小説が大好物なのである。このブログでは、『きのね』を紹介したのみだが、それは10年以上も前に、彼女の長編小説を既にほとんど読み終わっているからだ。『櫂』三部作をはじめとして、生家の土佐芸妓ものも好きだし、『一弦の琴』や『伽... - 日本文学
書評・小説 『終わった人』内館牧子
いやー、なかなか面白かった。有名な脚本家の内館牧子さんの「定年コメディ」。時勢を反映して大ヒットし、映画化もされた作品である。なんと言っても、山崎豊子さんもそうだが、「男社会を知り尽くした女性作家」が書く小説は面白い。男社会と男の本性を... - 日本文学
書評・小説 『ノモンハンの夏』 半藤 一利 ②
この本を読んで印象的だったことがもう一つある。それは、辻政信という人物の存在だ。太平洋戦争史に残る凄惨なノモンハン事件や史上最悪の作戦といわれたインパール作戦の実行犯として名指しされながら、戦後、軍事裁判を逃れ、自民党議員として返り咲い... - 日本文学
書評・小説 『ノモンハンの夏』①
お気楽な性格なので、重苦しい本は興味を覚えても、ついつい読むのを後回しにしてしまう。それでも、数年前から、夏が来ると「戦争」をテーマにした本を最低一冊は読もうと、勝手に自分にタスクを課している。2018年マルタン・デュ・ガール『チボー家の人...