おすすめ絵本28 『チトくんとにぎやかないちば』


『チトくんとにぎやかないちば』

文:アティヌーケ 絵:アンジェラ・ブルックスバンク 

訳:さくまゆみこ 出版社:徳間書店

カラフルで生き生きとしたアフリカの市場に旅した気分が味わえる楽しい絵本

《概要》

小さなチトはお母さんにおんぶされて、賑やかな市場にやってきます。キョロキョロしているチトに、バナナ売りのアデさんがバナナを6本くれました。チトは一本食べて残りはお母さんが頭に載せたカゴへぽん。でも、お母さんは買い物に夢中で気がつきません。バナナの次はオレンジ、その次はお菓子、とうもろこしに、ココナッツ、、、カゴの荷物はどんどん増えていきます。お母さんがタクシーに乗って帰ろうとすると、あらびっくり!

《おすすめタイプ》

3歳くらいから。男の子でも女の子でも。食べ物やお買い物に興味がある子にもぴったり。

《おすすめポイント》

子どもにとって絵本は無限大の世界。身近なものへの興味から世界を広げていくのも楽しいけれど、絵本だからこそ、普段は目にしない世界を大胆に味あわせてあげたい、とも思います。世界の色々な国の風物、自分とは違う人種や生活があるんだ、という実感を小さい頃から少しずつ身につけて欲しい。

これは、西アフリカのナイジェリアで育ったアティヌーケとアンジェラ・ブルックスバンクによって作られた楽しい絵本です。

ナイジェリア、というのは、子どもだけでなくお母さんにもあまり馴染みがない国かもしれませんが、「お母さんと一緒にお買い物に行く」という、子どもが想像しやすいシチュエーションなので、とっかかりやすいと思います。絵も、とてもカラフルで市場の様子が生き生きと描かれているので、子どもの目を惹きやすいのも好きなところ。

お米や野菜が大きな樽やかごに入れてそのまま売られていたり、ヤシ油や唐辛子やココナッツ、カラフルなサンダルや服が山積みされた露店、バイクタクシーなどなど、、、子ども達が知っている「お買い物」とは全く違う風景、食べ物、習慣などに、子どもから質問攻めにあうのは必至です(笑)

「お買い物かごを手に持つんじゃなくて頭に乗せてるんだね」「ココナッツは何に使うのかな」「自分の車で買い物に行くんじゃないの?」「バイクにたくさん乗って危なくないのかな?」自分たちにとって当たり前の買い物風景と違うところを挙げながら、子どもたちの興味と世界をどんどん広げて逝けます。

外国のお話に触れた時には、「ところで、この国はどこら辺にあるのかな?」と「せかいちずえほん」で確認するのも、我が家の大事な日課です。国や地名が出たら、地図で確認する、というのを繰り返していると、絵本だけでなく、テレビや学校や幼稚園で出た地名や国名を、自然と子どもが「どこにあるのかな?」と興味を持つようになってくれます。学校に入ってからただ暗記だけの地理を勉強するのは本当につまらないですよね。小さい頃から、絵本や日常生活と地図を自然に繋げていくことで、その延長線上に自分たちと同じ人間や生活や歴史がある、ということを想像できるようになってほしいな、と思います。

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