Mio一覧

レビュー・映画 『ドリーマーズ』

2003年公開、イギリス・フランス・イタリア制作。監督はベルナルド・ベルトルッチ。主演はマイケル・ピット、エヴァ・グリーン、ルイ・ガレル。2003年ヴェネツィア国際映画祭のプレミア上映作品。

映画は節操なく思いついたものを何でも観てしまい、特にこれといった趣向も主義もないのだけど(読書もそうだけど)、唯一、好きな映画監督をあげるとしたら、ベルトルッチかもしれない。一番好きなのは『シェルタリング・スカイ』で、映画作品から入って、ポール・ボウルズの原作も2、3度読み直した。『暗殺の森』や『ラスト・タンゴ・イン・パリ』など昔の作品も好きだが、『魅せられて』や『シャンドライの恋』などは、嫌いではないがさすがに早熟の天才監督の勢いも少し衰えたなあ、という感じで、そのままこの『ドリーマーズ』を観忘れていた。昨年亡くなったこの巨匠を偲んで、そう言えば観忘れていたこの作品を観てみた。 続きを読む


書評・小説 『八月九日の暗号 幻花』 剣町 柳一郎

『満州国演義』シリーズをご紹介いただいたインスタグラムのフォロワーさんが、満州好きが高じて小説まで上梓されたとお聞きしたので、お手元に残った貴重な一冊をお売りいただいた。今年の夏は、満州国演義に始まり満州国演義に終わる、という感じで暮れていき、読破した後は軽い「満州国演義ロス」に陥っていた私には、喪失感を埋める嬉しい本だった。(マニア過ぎる夏) 続きを読む


書評・小説 『満州国演義 九 残夢の骸』 船戸与一

長かった『満州国演義』シリーズもついに最終巻。追い詰められた日本は、東条内閣総辞職で幕開け、台湾沖航空戦、フィリピン、沖縄、特攻隊の突撃、長崎と広島の原爆、そして、最後の最後まで「一億玉砕」を唱える強硬派との行き詰まる駆け引きが続く中、ついに無条件降伏。昭和二十一年五月、復興に向かう広島に、四郎が三郎から託された満州の遺児を送り届けるところで物語は終結する。 続きを読む


レビュー・映画 『麗しのサブリナ』

1954年公開、アメリカ。監督は名匠ビリー・ワイルダー。主演はオードリー・ヘプバーン、お相手はハンフリー・ボガード。衣装を手がけたのはイーディス・ヘッドで、その年のアカデミー衣装デザイン賞を受賞した。アカデミーの5部門にノミネート、ゴールデングローブ脚本賞を受賞した他、数々の映画賞を受賞している。1995年には、ジュリア・オーモンドとハリソン・フォード主演で『サブリナ』というリメイク作品もつくられた。 続きを読む