読書と書評– category –
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書評・美術 『十八世紀京都画壇 蕭白、若冲、応挙たちの世界』 辻 惟雄 ①
田中優子著『江戸の想像力』『江戸はネットワーク』や澤田瞳子の小説『若冲』などを読んで、十八世紀の京都で黄檗宗僧月海いわゆる「売茶翁」のサロンを中心に形成された京都の文人ネットワークに興味を惹かれた。田中優子氏は、『江戸はネットワーク』の... - 読書と書評
書評・小説 『ダーティ・ワーク』 絲山 秋子
絲山秋子さんが『小説すばる』に連載した、連作短編小説。ギタリストの28歳の女性熊井望を核に、直接的間接的に繋がる人たちの姿が、次々と視点を変えて語られていく。 私は音楽の中でもロックが苦手で、そちらの方の知識は全く無いのだが、有名なタイトル... - 読書と書評
書評 『スペイン レコンキスタ時代の王たち 中世800年の国盗り物語』 西川 和子
またまたマニアックな本をセレクトしてしまいました。『聖なる王権ブルボン家』でフランス史、『ウルフ・ホール』でイギリス史、『神の代理人』でイタリア史、とヨーロッパ各国史に触れていく中で、ルネサンス以降、スペインの存在の大きさをひしひしと感... - 読書と書評
おすすめ絵本25 『たいようオルガン』
【】 作:荒井良二 出版社:偕成社 【】 《概要》 太陽がオルガン弾いて朝が来た。ゾウバスくんが朝日の中を出発して、旅をします。畑の丘を越え、街を越え、橋を渡ったり、海を渡ったりしながら、みんなゾウバスに乗ったり降りたり。途中雨が降ってきた... - 読書と書評
書評・小説 『ボクたちはみんな大人になれなかった』 燃え殻
小説における時代性ってのは結構大事で、それがピタリとはまった時には、いっそ気持ち良いようなでもなぜか「このままの自分でいいのかな?」っていう居心地の悪さもあるような不思議な感覚に襲われる。 テレビの美術制作会社で働くサラリーマンが、ウェブ...