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- 読書と書評
書評・哲学『反哲学入門』 木田 元
やっと出会えた!という感じの一冊。 昔から外国文学が好きなので、勢い、哲学への興味は湧いてくる。だから、高校生の頃から試行錯誤を繰り返してきた。まずは古典から!とプラトンの『国家』や『饗宴』或いはカントの『純粋理性批判』に挑戦するも、もの... - 経済・社会・文化
書評 『複製技術時代の芸術』ヴァルター・ベンヤミン
20世紀ドイツの思想家ベンヤミンのエッセイ4話を収録。ベンヤミンと本書の名前については、白川昌夫の名著『美術、市場、地域通貨をめぐって』で何度か触れられており、興味を持った。 ベンヤミンはマルクス主義者なのでファシズムやソビエトの政治などに... - 経済・社会・文化
書評・新書 『ギリシア悲劇 人間の深奥を見る』 丹下 和彦
『ギリシア悲劇 人間の深奥を見る』をお得に読む 本をお得に読む方法 これまた、インスタのフォロワーさんにご紹介いただいた本。海外文学にも芸術史にも興味があるくせに、古今東西を問わずその源流とも言うべき詩と演劇が苦手である。正直に言って良さ... - 経済・社会・文化
書評 『図書館 愛書家の楽園』 アルベルト・マングェル ③
「おわりに」での、マングェルの言葉は、「図書館」への彼の熱い想いを吐露したものになっている。 混乱の時代に、使徒ヨハネはこう語った。現世とこの世にあるものを愛してはいけない。なぜなら、「すべてこの世にあるもの、すなわち、肉の... - 経済・社会・文化
書評 『図書館 愛書家の楽園』 アルベルト・マングェル ②
個人的に印象に残ったのは、「心のあり方としての図書館」の章に出てくる、アビ・ヴァールブルクのエピソード。ヴァールブルクは、19世紀後半に、ユダヤ人銀行家の長男としてドイツに生まれるが、13歳にして、父親の仕事も家族の信仰も放棄し、将来...