- エッセイ
書評・エッセイ 『職業としての小説家』 村上春樹
作家論と言うものにはおよそ興味がない私だが、同じ作家の作品を幾つか読むと、自然と作家自体の方も気になってくる。森瑤子とか田辺聖子みたいに、作家の人間性の方に興味を惹かれることもあれば、村上春樹のように、文体とか作家としての仕事の方により... - エッセイ
書評・エッセイ 『六本木サイド・バイ・サイド』 森瑤子・亀海昌次
本をお得に読む方法 森瑤子と亀海昌次の共著エッセイ。「サイド・バイ・サイド」の名の通り、「六本木」「ドア」「カレンダー」など様々なテーマを元に、森瑤子と亀海昌次が順番に重い思いのショート・エッセイを綴る。 グラフィック・デザイナーの亀海昌... - 日本文学
書評・小説 『アフターダーク』 村上春樹
『アフターダーク』をお得に読む 『騎士団長殺し』で釈然としない読後感を抱えてからというもの、また再び村上春樹をぽつぽつと読み直している。この『アフターダーク』は、村上春樹の長編の中ではかなり短めなものだが、昔読んだ時になんとなく「おや、い... - 経済・社会・文化
書評・美術 『十八世紀京都画壇 蕭白、若冲、応挙たちの世界』 辻惟雄 ②
冒頭で述べたように、この本は総論としての面白さはいまいちなのだが、せっかくなので、各論についても、印象に残ったところをメモしておきたい。 個別に取り上げられているのは、順に池大雅、与謝蕪村、円山応挙、伊藤若冲、長沢芦雪、曽我蕭白である。辻... - 経済・社会・文化
書評・美術 『十八世紀京都画壇 蕭白、若冲、応挙たちの世界』 辻 惟雄 ①
田中優子著『江戸の想像力』『江戸はネットワーク』や澤田瞳子の小説『若冲』などを読んで、十八世紀の京都で黄檗宗僧月海いわゆる「売茶翁」のサロンを中心に形成された京都の文人ネットワークに興味を惹かれた。田中優子氏は、『江戸はネットワーク』の...