- 海外文学
書評・小説 『メナムの残照』 トムヤンティ
タイの女性作家トムヤンティの作品で、タイでは映画化もされている有名な作品。高校生の頃、図書館で偶然見つけて読んだだが、すごく面白くて印象に残っていた。 作品の特徴を一言で言えば、タイ版『風と共に去りぬ』。第二次世界大戦下のタイ・バンコクを... - 海外文学
書評・小説 『アデン・アラビア』 ポール・ニザン
かなり疲れる本だった・・・ 池澤夏樹さんセレクトの世界文学全集シリーズはとてもお気に入りで、今回はフランス文学シリーズのこちらを購入。 僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない。 という冒頭の一文が有... - 海外文学
書評・小説 『たんぽぽのお酒』 レイ・ブラッドベリ
『たんぽぽのお酒 ベスト版』をお得に読む 少年のひと夏の物語・・・と言えば、なんだか安易にまとまってしまうが、ここに描かれているテーマの奥行きの深さと幅広さ、自由な想像力の力強さは、とても語りきれない。一応青少年向けの文学作品ということに... - 日本文学
書評・小説 『すべての雲は銀の・・・Silver Lining』 村山 由佳
ストーリーは単純。優しいけれど、どこか覇気が無いイマドキ流行りの「草食系」な感じの大学生の男の子が主人公。彼は、あろうことか、つきあっていた彼女を実の兄に寝取られてしまう。傷心のまま、友達が薦めた信州山奥のペンションに住み込みアルバイト... - 経済・社会・文化
書評 『歴史が教えるマネーの理論』 飯田 泰之
<br /><br /> 著者は、若干33歳にして、東京大学経済学部を卒業後、内閣府の経済社会総合研究所や参議院の特別調査室などで客員研究員を歴任している、超エリート。経済政策を専攻している彼が、歴史を実証分析のツールとして用いなが...