- 日本文学
『ガール』 奥田 英朗
今でこそ、「○○女子」というのが流行っていて珍しくもなんどもないけれど、これはプラスの意味でもマイナスの意味でも「女子」という言葉が流行る前に書かれた小説。5人の働く女子を主人公とした短篇集だ。印象的なのはやはり表題作だろうか。 由... - 日本文学
書評・小説 『うたかた』 田辺聖子
『うたかた』をお得に読む 本をお得に読む方法 田辺聖子は、数年前に映画化もされて話題になった『ジョゼと虎と魚たち』を読んでそれまでのイメージが一変。なんとも胸にぽっこりと何かが残るようなせつなさと面映さがあって、すごく好きな感じだった。そ... - 海外文学
書評・小説 『メナムの残照』 トムヤンティ
タイの女性作家トムヤンティの作品で、タイでは映画化もされている有名な作品。高校生の頃、図書館で偶然見つけて読んだだが、すごく面白くて印象に残っていた。 作品の特徴を一言で言えば、タイ版『風と共に去りぬ』。第二次世界大戦下のタイ・バンコクを... - 海外文学
書評・小説 『アデン・アラビア』 ポール・ニザン
かなり疲れる本だった・・・ 池澤夏樹さんセレクトの世界文学全集シリーズはとてもお気に入りで、今回はフランス文学シリーズのこちらを購入。 僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない。 という冒頭の一文が有... - 海外文学
書評・小説 『たんぽぽのお酒』 レイ・ブラッドベリ
『たんぽぽのお酒 ベスト版』をお得に読む 少年のひと夏の物語・・・と言えば、なんだか安易にまとまってしまうが、ここに描かれているテーマの奥行きの深さと幅広さ、自由な想像力の力強さは、とても語りきれない。一応青少年向けの文学作品ということに...