- 海外文学
書評・小説 『アルトゥーロの島』 エルサ・モランテ
『アルトゥーロの島』をお得に読む 本をお得に読む方法 池澤夏樹氏選集の世界文学シリーズ、イタリア文学版。ナタリア・ギンズブルクの「モンテ・フェルモの丘の家」とともに、このエルサ・モランテ作「アルトゥーロの島」が収められている。 ナポリに浮か... - 海外文学
『キホーテ神父』 グレアム・グリーン
とっても素晴らしい作品。以前、雑誌の記事か何かで、さる現代作家の女性が「日本では純文学とエンターテイメントを分けたがるけれど、サマセット・モームの作品を読むと、そんな区別は必要ないということがわかる」という種のコメントをされていた... - 海外文学
書評・小説 『雨・赤毛』 サマセット・モーム
『雨・赤毛』をお得に読む 本をお得に読む方法 多分、中高生の頃に一度読んでいるはずだが、いまいち記憶に残っていなかった。先日、宮本輝の『本をつんだ小舟』でモームの「雨」が紹介されていたので、改めて読んでみたくなった。 新潮文庫の短編集には、... - 海外文学
『情事の終り』 グレアム・グリーン
私にとって、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』『クオ・ヴァディス』と並んで、キリスト教の真髄について最も深く考えさせられた作品である。 主人公の中年の作家モーリスと高級官吏の妻サラァは、不倫の関係にありながら、激しい恋=情事を重ねて... - 海外文学
『月とかがり火』 チェザーレ・パヴェーゼ
チェザーレ・パヴェーゼは、イタリアのネアレアリズモを代表する作家の一人。ネアレアリズモと言えば、1940-50年代にイタリアの映画と文学の世界で盛んとなった運動で、私の好きな作家『軽蔑』のアルベルト・モラヴィアなどもその代表的作家と言わ...