- 日本文学
書評・小説 『対岸の彼女』 角田 光代
『対岸の彼女』をお得に読む 本をお得に読む方法 妙に印象に残る作品だった。 引っ込み思案で周囲の顔色を気にしてばかりの専業主婦小夜子は、一大決心をしてハウスクリーニングのパートを始める。勤め先の女社長は、小夜子と同い年で、さばさばした性格の... - 日本文学
『すばらしい新世界』 池澤 夏樹
池澤夏樹は、須賀敦子が本の中で絶賛していたのをきっかけに、作品を読み始めた作家。 芥川賞を受賞した『スティル・ライフ』を初めて読み、その言葉と世界観の透明さ、美しさに心を打たれた。 風力発電を専門とする一技術系サラリーマンである主人... - 海外文学
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』 アリステア・マクラウド
カナダでベストセラーとなった作品。18世紀末、スコットランドからカナダ東端の島々に渡ったハイランダー(スコットランド人)一族の物語。「赤毛のキャラムの子供たち」と呼ばれた、力強く逞しい一族の歴史が、その末裔であり、今は裕福な歯科医... - 海外文学
書評・小説 『アルトゥーロの島』 エルサ・モランテ
『アルトゥーロの島』をお得に読む 本をお得に読む方法 池澤夏樹氏選集の世界文学シリーズ、イタリア文学版。ナタリア・ギンズブルクの「モンテ・フェルモの丘の家」とともに、このエルサ・モランテ作「アルトゥーロの島」が収められている。 ナポリに浮か... - 海外文学
『キホーテ神父』 グレアム・グリーン
とっても素晴らしい作品。以前、雑誌の記事か何かで、さる現代作家の女性が「日本では純文学とエンターテイメントを分けたがるけれど、サマセット・モームの作品を読むと、そんな区別は必要ないということがわかる」という種のコメントをされていた...