- 日本文学
『太陽の塔』 森見登美彦
たまには知らない現代作家ものも読んでみようと思い、1979年生まれという私よりも年下の若手作家、森見登美彦という人の作品を読んでみた。本作はファンタジーノベル大賞を受賞した作品。 端的に言って、深みは無いけれど、なかなか面白いし、青春時代... - 海外文学
『楽園への道』 マリオ・バルガス・リョサ
ラテンアメリカ文学の大御所、マリオ・バルガス=リョサの長編。主人公は、有名なポール・ゴーギャンと、その祖母で《スカートをはいた扇動者》と呼ばれた社会活動家のフローラ・トリスタン。この二人のそれぞれの「時代への反逆」そして「ユートピアの追... - 海外文学
書評 『おだやかな死』 シモーヌ・ド・ボーヴォワール
実存主義とフェミニズム運動の提唱者として知られるボーヴォワールが、癌で死んでいく母親の姿を綴った本。 先日、母方の叔父が癌で急逝した。私自身、14歳の時、父親が47歳という若さで急性心不全で亡くなっている。大学生の頃には、父方の叔母が、や... - 海外文学
書評・小説 『名誉の戦場』 ジャン・ルオー
先日記事を書いた、池澤夏樹撰世界文学全集の『アデン、アラビア』と同じ巻に収められていた作品。 著者はジャン・ルオーというフランス人の作家。作家の名前も作品の名前も初めて目にしたのだが、本国フランスでは名誉あるゴンクール賞に輝いている。 物... - 海外文学
『カポーティ短編集』 トルーマン・カポーティ
カポーティは、『ティファニーで朝食を』が大好きなので、『遠い声 遠い部屋』などを読んでみたのだが、『ティファニーで朝食を』以外は、正直いまいちピンとこなかった。今回、短篇集は初めて読んだのだが、これはなかなか面白かった。 どの短編...