個人の生活や、一人の人間の考え、それは全体から見れば実に些細なつまらないことかもしれない。大きな図柄のうちの一本の線。数百万のピクセルの一つ。しかし、その本人にとっては、それ以外のすべてを超えて、森羅万象の全部を圧倒して重要なことである。主客を入れ替える。視点を変える。それで世界全体の構図ががらりと変わって使まう。その変化があまりにドラマチックなので、ぼくはたじろぐ。
ぼくのために用意された世界なのか、世界の一隅にひっそりと生きているぼくなのか。ぼくには選べない。どちらの図にも信憑性があるようにぼくには見える。
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