日本文学– category –
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書評・小説 『小さいおうち』 中島京子
『小さいおうち』をお得に読む 本をお得に読む方法 第143回直木賞受賞作。山田洋次監督によって映画化された話題作である。私は中島京子さんの本は読んだことなかったのだが、SNSでよく紹介されていて気になっていた。主人公の女性タキが、昭和初期に女中... -
書評・小説 『神の代理人』 塩野七生
大島真寿美『ピエタ』の記事で書いたように、高校生の頃、塩野七生にどハマりしていた。本を読むと言っても小説ばかり、文学一辺倒だった私が、学習院大学史学科を受験したり、東大で歴史文化学科に進学したりしたのは、ほぼ、塩野七生の影響である。『ロ... -
書評・小説 『アフターダーク』 村上春樹
『アフターダーク』をお得に読む 『騎士団長殺し』で釈然としない読後感を抱えてからというもの、また再び村上春樹をぽつぽつと読み直している。この『アフターダーク』は、村上春樹の長編の中ではかなり短めなものだが、昔読んだ時になんとなく「おや、い... -
書評・小説 『ダーティ・ワーク』 絲山 秋子
絲山秋子さんが『小説すばる』に連載した、連作短編小説。ギタリストの28歳の女性熊井望を核に、直接的間接的に繋がる人たちの姿が、次々と視点を変えて語られていく。 私は音楽の中でもロックが苦手で、そちらの方の知識は全く無いのだが、有名なタイトル... -
書評・小説 『ボクたちはみんな大人になれなかった』 燃え殻
小説における時代性ってのは結構大事で、それがピタリとはまった時には、いっそ気持ち良いようなでもなぜか「このままの自分でいいのかな?」っていう居心地の悪さもあるような不思議な感覚に襲われる。 テレビの美術制作会社で働くサラリーマンが、ウェブ...