経済・社会・文化– category –
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書評『ヨーロッパのサロン 消滅した女性文化の頂点』 ハイデン・リンシュ
『ヨーロッパのサロン』をお得に読む 『知の広場』の記事でも触れたが、数年前から「編集的文化が発生する場」というのに興味をもち、サロンやクラブ、カフェなどに関する本を読み漁っている。日本語で読める本でいちばん近いものは、松岡正剛氏らが共同で... -
『知の広場 図書館と自由』 アントネッラ・アニョリ
数年前から「編集的文化が発生する場」というものに興味がある。具体的には、ヨーロッパのサロンやカフェ、クラブみたいなものだ。小林章夫他松岡正剛や田中優子も共著となっている『クラブとサロン』はもちろん読んだが、このジャンルで日本語で読める本... -
書評 『歴史が教えるマネーの理論』 飯田 泰之
<br /><br /> 著者は、若干33歳にして、東京大学経済学部を卒業後、内閣府の経済社会総合研究所や参議院の特別調査室などで客員研究員を歴任している、超エリート。経済政策を専攻している彼が、歴史を実証分析のツールとして用いなが... -
書評 『恋愛と贅沢と資本主義」』 ヴェルナー・ゾンバルト
訳者もまえがきで言っているように、題名がまるで《一見落語の三題ばなしのようなこじつけのように感じられ》、最近流行りの資本主義批判の本かと思ってしまうが、実際には、90年近く前、マックス・ヴェーバーと並び称されたドイツの経済史大家ゾンバル... -
書評 『フランス絵画史 ルネッサンスから世紀末まで』 高階 秀爾 ②
ロマン主義やバルビゾン派が出てくるあたりから、革新的な絵画が「主題」ということの新しさと「表現」ということの新しさの二つの潮流に分かれていくところは、とても興味深い。ある時は、「主題」の目新しさが、斬新な「表現」を生むかと思えば、革新的...