読書と書評– category –
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書評・小説『カイマナヒラの家』 池澤 夏樹
大好きな本。小説と言っていいのか、芝田満之の素敵な写真と共に、池澤夏樹の趣ある文章で語られるショートストーリーの数々をまとめた、まるで詩集と写真集と小説の間にあるような本だ。 池澤夏樹は結構読んでいるのだが、長篇小説よりも、『きみが住む星... - 読書と書評
書評・戯曲『桜の園・三人姉妹』 アントン・チェーホフ
『桜の園』をお得に読む 本をお得に読む方法 ただ単に、桜の時期だからという理由だけで、実家の本棚から抜き出してなんとなく再読してみたチェーホフ。 特に有名な『桜の園』は、革命前夜のロシアで没落していく貴族階級の様子を描いたものだ。心優しいけ... - 読書と書評
書評・小説『鏡の中を数える』 プラープダー・ユン
主人の仕事の関係で、タイ・バンコクに駐在していたことがあり、主人は今でも毎月日本とタイを行ったり来たりしている。そんなこんなで、タイとの因縁は浅からずあるのであるが、文学となると、ずっと昔にトムヤンティの『メナムの残照』を読んだことがあ... - 読書と書評
書評・エッセイ『世界ぐるっと朝食紀行』 西川 治
写真家、画家、そして料理研究家でもある西川治さんが、「朝食」をテーマに世界各地の旅の様子を記したエッセイ集。この方が世界各地と言えば、それは本当に世界各地。ヨーロッパやアメリカは勿論、トルコのバザール、モロッコの砂漠の民ノマドのテント、... - 読書と書評
書評『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』 佐藤 優
『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』をお得に読む もっと本をお得に読むために この本を最初に読んだのは、もう10年近く前のことだろうか。当時、著者の佐藤優氏は、鈴木宗男絡みの背任・汚職事件で実行判決を受け、執行猶予中だったが、ビジネ...