読書と書評– category –
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書評 『WE ARE LONELY,BUT NOT ALONE.』 佐渡島 庸平
数年前から、サロンやクラブやカフェ、新しい文化やビジネスの火付け役となる非公式なネットワークやコミュニティの歴史に興味をもって、自分なりに勉強を続けている。 歴史的な興味と並行して、例えば、松岡正剛『 ボランタリー経済の誕生 』、小林弘人&a... - 読書と書評
『ぼんち』 山崎 豊子
面白すぎて一気読み。 大阪の旧い商家を舞台にした著者得意の「船馬もの」である。『女系家族』とよく似た設定だが、こちらの方が断然登場人物がいきいきとして面白い。 山崎豊子は、魅力的な男性を描くのがほんとに上手いなあ、と感心させられる。主人公... - 経済・社会・文化
書評 『聖と俗 分断と架橋の美術史』宮下 規久朗
『聖と俗 分断と架橋の美術史』をお得に読む 本をお得に読む方法 宗教美術の専門家である宮下規久朗氏の論文をまとめたもの。タイトルに惹かれてよんでみたのだが、予想以上に面白かった。 まずなんと言っても、バロック美術をカトリックのプロバガンダと... - 読書と書評
書評・エッセイ 『ラオスにいったいなにがあるというんですか?』 村上 春樹
村上春樹の旅行エッセイと言えば、大好きな『遠い太鼓』をはじめ、『辺境・近境』『雨天炎天』など、思わず全てを投げ出して旅に出たくなってしまうので、出産後には意図的に避けていたのだが…この本は、雑誌のコラム的なものを纏めたということもあり、か... - 読書と書評
『女系家族』山崎 豊子
山崎豊子は、社会の巨悪を暴く!って感じのイメージがあるけれど、実は、大阪の老舗商家が集まる舟場出身のお嬢様(いとさま)。だから、京阪神の雅で豪奢な風俗を描いて楽しむスノビッシュなところもあったりして、それも読む楽しみの一つ。 こちらの作品も...