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- 経済・社会・文化
『美術は宗教を超えるか』 宮下規久朗 佐藤優 ②
佐藤優氏は承知の通り、ロシアの文化史や社会史には特に詳しい。カトリックやプロテスタントとは少し違うギリシア正教の文化、共産主義と宗教との関わり、などについても興味深い知識が得られる。佐藤氏によれば、「教会破壊」で有名な独裁者スターリンは... - 経済・社会・文化
書評 『聖母の全美術史 信仰を育んだイメージ』 宮下 規久朗 ②
前回の記事で触れた内容は、言わば聖母の美術史における「正統」な系譜である(正統の割には、信者には理解し難い奇抜さやエロティックさがあることは否めないが…それはさておき)。本書の面白さは、この正統な聖母美術史だけではなく、ある意味で異端で亜... - 経済・社会・文化
書評 『聖母の全美術史 信仰を育んだイメージ』 宮下 規久朗 ①
ローナ・ゴッフェン著『ヴェネツィアのパトロネージ』に触発されて、聖母信仰と美術への関わりについてもっと知りたくなった。特に、聖母信仰が世俗的な民間信仰と強く結びついているところに興味を覚えたのだ。 宮下規久朗氏は、『聖と俗』をはじめ『美術... - 海外文学
書評・小説 『エリザベスとエセックス 王冠と恋』 リットン・ストレイチー
フェリペ2世のことを調べているうちに、その仇敵とも言えるエリザベス女王に興味が湧いた。 ヘンリー8世からエリザベス1世に至るチューダー朝の最盛期は、ドラマティックなエピソードも多く、映像作品では昔から何度も取り上げられている。ここ20年くらい... - 経済・社会・文化
書評 『ヴェネツィア 美の都の一千年』 宮下 規久朗
ヴェネツィアの建築、彫刻、絵画の歴史について、美術史家の宮下規久朗さんが、ヴェネツィア現地で見られる作品を主に解説したもの。宮下さんの美術書はとても面白くて、このブログでも『聖と俗 分断と架橋の美術史』『美術の力』など、何度か紹介してい...