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- 海外文学
書評・小説 『女帝・わが名は則天武后』 シャン・サ
時代は7世紀、中国は唐の時代。こんなはるか昔の中国について書かれた本を手に取ったのは、まず著者に興味があったからだ。 シャン・サは1972年、中国生まれ。天安門事件の後、家族と共に国を追われるようにしてフランスに移住。ピカソに「二十世紀最後の... - 日本文学
書評・小説 『1973年のピンボール』 村上 春樹
『風の歌を聴け』の後、『羊をめぐる冒険』そして『ダンス・ダンス・ダンス』に続く4部作シリーズの2作目にあたる。 長編小説だが、村上春樹の作品の中ではちょっと特異な作品だと思う。村上春樹お得意の、文学、音楽、グルメについての具体的モティーフが... - 日本文学
書評・小説 『螢・納屋を焼く・その他の短編』村上 春樹
どこかで村上春樹が、自分は短編小説で実験的書いたものを長編小説に持ち込んで書くのだ、と言っているのを聞いて、久しぶりに短編小説も読みたくなった。 そういう目で改めて読み返してみると、なるほど、村上春樹の長編小説で用いられるモティーフや題材... - 読書と教養 BOOK+
いまひとたびの、森瑤子 ②
本をお得に読む方法 彼女のデビュー作『情事』をはじめ、『誘惑』『嫉妬』など初期に書かれた作品の幾つかが、森瑤子の本当に書きたかった、或いは、書かずにはいられなかったテーマで、その後の膨大な作品群は、その幾つかの核となった作品の単なる焼き直... - 読書と書評
いまひとたびの、森瑤子 ①
森瑤子という作家がいた。1978年、38歳の時に書いた小説『情事』が第二回すばる文学賞を受賞。英国人と結婚し3女の母であった主婦は、まさに「彗星の如く」文壇デビューを果たし、芥川賞、直木賞候補にも選ばれ、15年間に100冊以上の小説やエッセイを上梓...