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- 経済・社会・文化
書評 『聖母の全美術史 信仰を育んだイメージ』 宮下 規久朗 ②
前回の記事で触れた内容は、言わば聖母の美術史における「正統」な系譜である(正統の割には、信者には理解し難い奇抜さやエロティックさがあることは否めないが…それはさておき)。本書の面白さは、この正統な聖母美術史だけではなく、ある意味で異端で亜... - 経済・社会・文化
書評 『蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者』 松木 寛
田中優子氏の『江戸のネットワーク』を読んで、蔦屋重三郎のことをもっと知りたくなった。天明・寛政期の江戸で、山東京伝、滝川馬琴、そして喜多川歌麿に東洲斎写楽といった逸材を発掘し、見事な出版文化を花開かせた名プロデューサー。彼を題材にした歴... - 経済・社会・文化
書評 『ルネッサンス夜話 近代の黎明に生きた人びと』 高階 秀爾 ②
本書の美術についてのエピソードあれこれも面白いが、もう一つ個人的に興味を惹かれたのは、ルネッサンス美術の思想的な母体となった人文主義についてだ。 事実、中世末期から初期ルネッサンスにかけて、アルプスの北においては、文化の中心は城であり、し... - 経済・社会・文化
書評 『ルネッサンス夜話 近代の黎明に生きた人びと』 高階 秀爾 ①
高階秀爾先生の本については、このブログでも『想像力と幻想』、『バロックの光と闇』、『フランス絵画史』など度々紹介してきた。一応専門は、近代西洋美術史となっているが、ルネッサンスやバロック美術についての名著も多いし、『日本近代美術史論』や... - 経済・社会・文化
書評 『西洋美術史を解体する』 白川 昌生
白川昌生さんは、以前、著書『美術・市場・通貨』を読んだが、美術史家の中でも、アートと社会との繋がりを重視する論説に、興味を惹かれた。この『西洋美術史を解体する』は、美術史もまた社会の制度の中で組み立てられたものであり、ヨーロッパ」近代に...