- 経済・社会・文化
書評 『サロンの思想史 デカルトから啓蒙思想へ』 赤木昭三・赤木富美子 ②
後半から、やっと具体的なサロンの記述に入る。サロンの定義として冒頭に、ハイデン・リンシュ『ヨーロッパのサロン 消滅した女性文化の頂点』で弓削尚子氏の訳を引用している。また、サロン女主人の紹介が、ランブイエ侯爵夫人から始まるあたりは、川田靖... - 経済・社会・文化
書評 『サロンの思想史 デカルトから啓蒙思想へ』 赤木昭三・赤木富美子 ①
サロンに関する本も、松岡正剛ら編著『クラブとサロン なぜ人びとは集うのか』を皮切りに、ハイデン・リンシュ『ヨーロッパのサロン』、川田靖子『十七世紀フランスのサロン』、菊盛英夫『文芸サロン その多彩なヒロインたち』と順に読んでいき、5冊目とな... - 読書と書評
書評・小説 『ピエタ』 大島 真寿美
第161回直木賞を受賞した大島真寿美さん。2012年本屋大賞第3位に選ばれた彼女の出世作となった小説だ。 『ピエタ』をお得に読む 本をお得に読む方法 『四季』で有名なヴィヴァルディを題材にしたもので、実在するヴェネツィアのピエタ慈善院で、ヴィヴァル... - 旅、土地
阪神スノビズム文学散歩
芦屋、岡本、御影など、いわゆる阪神間の高級住宅地を舞台とした小説に漂うなんとも言えないスノビズムが好きなのである。その原型はもちろん谷崎潤一郎の『細雪』だ。大阪船場に古いのれんを誇る薪岡家の四人姉妹、鶴子、幸子、雪子、妙子の四姉妹達の悠... - 日本文学
書評・ 小説 『ジゴロ』 森瑤子
『ジゴロ』をお得に読む 本をお得に読む方法 1983年初版、森瑤子初期の長編である。30代半ばを迎えた美貌の女優水城レダ。富裕で優しいパトロンの堤がいて、役者仲間との後腐れのない肉体関係で気を紛らわせたり、女優としての仕事も脂ののっている何不自...