- 日本文学
書評・小説 『すべての雲は銀の・・・Silver Lining』 村山 由佳
ストーリーは単純。優しいけれど、どこか覇気が無いイマドキ流行りの「草食系」な感じの大学生の男の子が主人公。彼は、あろうことか、つきあっていた彼女を実の兄に寝取られてしまう。傷心のまま、友達が薦めた信州山奥のペンションに住み込みアルバイト... - 経済・社会・文化
書評 『歴史が教えるマネーの理論』 飯田 泰之
<br /><br /> 著者は、若干33歳にして、東京大学経済学部を卒業後、内閣府の経済社会総合研究所や参議院の特別調査室などで客員研究員を歴任している、超エリート。経済政策を専攻している彼が、歴史を実証分析のツールとして用いなが... - 経済・社会・文化
書評 『恋愛と贅沢と資本主義」』 ヴェルナー・ゾンバルト
訳者もまえがきで言っているように、題名がまるで《一見落語の三題ばなしのようなこじつけのように感じられ》、最近流行りの資本主義批判の本かと思ってしまうが、実際には、90年近く前、マックス・ヴェーバーと並び称されたドイツの経済史大家ゾンバル... - 海外文学
書評・小説 『イギリス人の患者』 マイケル・オンダーチェ
<br /><br /> 原作は英国で名誉あるブッカー賞に輝き、映画化された作品はアカデミー賞を受賞した、という何かと話題の多い作品。今回、先に原作を読んでみたのだが、なるほど、映画化したくなる気持ちがわかるくらい、美しく... - 海外文学
書評・小説 『軽蔑』 アルベルト・モラヴィア
『軽蔑』をお得に読む 本をお得に読む方法 アルベルト・モラヴィアは、『金曜日の別荘』でファンになり、『深層生活』や『倦怠』などの作品も読んだが、その後、偶然に『アルトゥーロの島』を読み、作者のエルサ・モランテがモラヴィアの妻であり、彼女を...