名言・名文・名句 『デッドエンドの思い出』


ふたりは、そこではじめてセックスというものに出会ったという気がして、お互いにはっとした。これまでしてきたことはなんだったんだろう、とお互いが思っているのがわかった。ちょうどよく湿って、締まっているところに、ちょうどよく硬くてぬるっとしたものが入ってくるのだから、これ以上の組み合わせは他にあるまいと思われたのだった。この他にはない組み併せの妙を、このちょうどよさを確かめるためにこの行為はあるんだ、と私は思った。どこも痛くなく、どこも当たらず、お互いがいい思いをして、いつまでも続けたいと思うところで終わってしまうから、またしてしまう、そういう仕組みなんだ。それがわかった瞬間だった。

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