「正しいことだってわかってるのに、なかなかできないことってあるだろ？」煙にまみれた言葉が出てくる。雷威がこんなふうに穏やかな話し方をするとは、高校の頃は知りもしなかった。「道端に落ちてるゴミをひろうくらいのことでもいいんだ。そいうところからはじめて、すこしずつ自分を変えていくんだ」
「ゴミひろいをしてんのか？」
「ものの喩えだよ。だけど、まあ、似たようなもんかな」
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名言・名文・名句 『流』 東山 彰良
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