文化史– tag –
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書評 『クラブとサロン なぜ人びとは集うのか』 松岡 正剛 ほか
私が個人的に興味を持っている「編集的文化が発生する場」としてのクラブ、サロン、カフェ論に一番イメージの近い本。「クラブとサロン」を切り口に、古今東西様々な分野の専門家のエッセイをまとめたものだ。著者は順に、小林章夫、笠井潔、長島伸一、川... -
ヴェネツィア・ベネチア・ベニス・ヴェニスをよりよく知るためにおすすめの本8冊を厳選・旅行にいく前に、旅行に行けない時にも(ヴェネツィアブックリスト古典・名作編)
【】 ヴェネツィアに暮らしたこともあるジャーナリストの矢島翠さんは、著書『ヴェネツィア暮らし』の中で、《どこに行こうと、あなたはことばに突き当たらざるを得ない》《このまちをめぐって書かれてきたおびただしい書物の群れ》と語っています。(矢島... -
書評 『芸者と遊び 日本的サロン文化の盛衰』 田中 優子
日本のサロン文化を調べていくうちに、江戸の町民文化のネットワークの特殊性に興味を持った。そんな中で、蔦屋重三郎のことを調べているうちに、彼のその重要なネットワークは、吉原という場所で培われたことに気づく。『蔦屋重三郎 江戸芸術の演出者』... -
『美術は宗教を超えるか』 宮下規久朗 佐藤優 ②
佐藤優氏は承知の通り、ロシアの文化史や社会史には特に詳しい。カトリックやプロテスタントとは少し違うギリシア正教の文化、共産主義と宗教との関わり、などについても興味深い知識が得られる。佐藤氏によれば、「教会破壊」で有名な独裁者スターリンは... -
『美術は宗教を超えるか』 宮下規久朗 佐藤優 ①
宮下規久朗氏と佐藤優氏の対談。宮下規久朗氏は、『美術の力』、『聖と俗 分断と架橋の美術史』などこのブログで何度も取り上げている美術史家だし、佐藤優氏は衝撃的な『国家の罠』を読んで以来、『自壊する帝国』や『読書の技法』などの著書の他、コラ...