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- 経済・社会・文化
『美術は宗教を超えるか』 宮下規久朗 佐藤優 ②
佐藤優氏は承知の通り、ロシアの文化史や社会史には特に詳しい。カトリックやプロテスタントとは少し違うギリシア正教の文化、共産主義と宗教との関わり、などについても興味深い知識が得られる。佐藤氏によれば、「教会破壊」で有名な独裁者スターリンは... - 経済・社会・文化
『美術は宗教を超えるか』 宮下規久朗 佐藤優 ①
宮下規久朗氏と佐藤優氏の対談。宮下規久朗氏は、『美術の力』、『聖と俗 分断と架橋の美術史』などこのブログで何度も取り上げている美術史家だし、佐藤優氏は衝撃的な『国家の罠』を読んで以来、『自壊する帝国』や『読書の技法』などの著書の他、コラ... - 海外文学
書評・小説 『ポップ1280』 ジム・トンプスン
よく言えば楽天的、というよりもむしろ、能天気な性格である。どうせ人生が儚い夢なのであれば、その間はできるだけ、美しく楽しいものだけを見て生きていたい、とついつい願ってしまう、弱い人間なのである。 だから、あんまり重たすぎてシリアスな作品は... - 経済・社会・文化
書評 『聖母の全美術史 信仰を育んだイメージ』 宮下 規久朗 ②
前回の記事で触れた内容は、言わば聖母の美術史における「正統」な系譜である(正統の割には、信者には理解し難い奇抜さやエロティックさがあることは否めないが…それはさておき)。本書の面白さは、この正統な聖母美術史だけではなく、ある意味で異端で亜... - 経済・社会・文化
書評 『聖母の全美術史 信仰を育んだイメージ』 宮下 規久朗 ①
ローナ・ゴッフェン著『ヴェネツィアのパトロネージ』に触発されて、聖母信仰と美術への関わりについてもっと知りたくなった。特に、聖母信仰が世俗的な民間信仰と強く結びついているところに興味を覚えたのだ。 宮下規久朗氏は、『聖と俗』をはじめ『美術...