- 経済・社会・文化
書評 『ルネッサンス夜話 近代の黎明に生きた人びと』 高階 秀爾 ②
本書の美術についてのエピソードあれこれも面白いが、もう一つ個人的に興味を惹かれたのは、ルネッサンス美術の思想的な母体となった人文主義についてだ。 事実、中世末期から初期ルネッサンスにかけて、アルプスの北においては、文化の中心は城であり、し... - 経済・社会・文化
書評 『ルネッサンス夜話 近代の黎明に生きた人びと』 高階 秀爾 ①
高階秀爾先生の本については、このブログでも『想像力と幻想』、『バロックの光と闇』、『フランス絵画史』など度々紹介してきた。一応専門は、近代西洋美術史となっているが、ルネッサンスやバロック美術についての名著も多いし、『日本近代美術史論』や... - 日本文学
書評・小説 『ハンサムガールズ』 森 瑤子
1988年初版。東京に暮らす5人の女性、外資系OLをしながら作家を目指している聖衣子、才能ある女優で芝居に生きるサキ、雑誌の編集者で未婚の母の真利江、エステティックサロンでインストラクターをしている羊子、ピアノバーの演奏者伊佐子の、それぞれの恋... - 海外文学
書評・小説 『アイルランド・ストーリー』 ウィリアム・トレヴァー
『アイルランド・ストーリーズ』をお得に読む 本をお得に読む方法 アイルランド出身の作家、ウィリアム・トレヴァーの短編集。短編の名手として知られているが、『フェリシアの旅』(99年・カナダ)、『フールズ・オブ・フォーチュン』(90年・アメリカ)... - 日本文学
書評・小説 『鬼龍院花子の生涯』 宮尾登美子
宮尾登美子の長編小説が大好物なのである。このブログでは、『きのね』を紹介したのみだが、それは10年以上も前に、彼女の長編小説を既にほとんど読み終わっているからだ。『櫂』三部作をはじめとして、生家の土佐芸妓ものも好きだし、『一弦の琴』や『伽...