「マイクラってなに?」「教育にいいゲームって本当?」の親からの疑問に答える、ゲームオンチの母親でも分かる初心者向けの「Minecraft(マインクラフト)」の解説・まとめ記事 その③


ゲームオンチの母親でも分かるマイクラ初心者向け解説記事の第3回です。

前回の記事で、マイクラが教育にいい理由を紹介しましたが、マイクラはすでに教育現場でも積極的に取り入れられているんです。今回の記事では、

  • 教育版マインクラフトってなに?
  • マイクラを使った英語授業で「教育界のノーベル賞」を受賞
  • Minecraftカップ全国大会の大賞は小学5年生

の3つに分けて、その活用例をご紹介していきたいと思います。

目次

教育版マインクラフトってなに?

2016年に「教育版マインクラフト」が登場し、マイクロソフトが定めた教育機関で利用が可能になりました。

そして、今年2021年からは、ライセンス範囲が大幅に拡大され、学習塾やクラブ活動、ホームスクールなどでも利用可能になったんです。

文科省、総務省、経産省が協賛する「小学校を中心としたプログラミング教育ポータルサイト」でも、教材として掲載されいています。

「小学校を中心としたプログラミング教育ポータルサイト」

教育版マインクラフトの効果や実践例などについては、第一回目の記事で紹介しました、プログラミング教室検索サイト「コエテコ」さんの連載記事がとても分かりやすいです

「教育版マインクラフト」第一人者にインタビュー(前編)〜現場の先生と「新しい授業」をつくる〜

日本マイクロソフト社のティーチャーエンゲージメントチームのマネージャーである原田さんへのインタビューをまとめています。(ティーチャーエンゲージメントチームとは、「学校の先生と一緒にテクノロジーを活用した授業をつくっていく」ことを目的としたチームだそうです)

また、マイクロソフト社のH Pでも、学校での教育版マインクラフトの活用例が掲載されていますので、こちらも参考になります。

マイクラを使って昔話の再現動画を作成する、世界遺産を作る、など、見ているだけで面白そうな授業案が公開されています。

マイクラを使った英語授業で、教育界のノーベル賞を受賞

日本での教育版マイクラ活用例で注目を浴びたのが、立命館小学校の正頭英和教諭です。

英語の授業で、マインクラフトで生徒たちの地元である京都の世界遺産を創り紹介する、というプログラムを実践し、教育界のノーベル賞と言われる「グローバル・ティーチャー賞」のトップ10に日本人でただ一人ノミネートされ、話題となりました。(立命館小学校のHPはこちら

「グローバル・ティーチャー賞」は、イギリスの財団が主催している、教育に大きく貢献した教師を表彰する世界的な賞です。若干、38歳の、留学経験もない日本育ちの教師が、日本人で初めての国際的な賞を受賞したのです。

受賞後、正頭教諭のインタビュー記事などが数多く公開されていますが、インタビューの中で、正頭教諭は「子どもたちの3分の2がすでにマインクラフトをやっていた」「夏休み返上で頑張って覚えようと思ったけれど、無理なので諦めて、自分が教えるのではなく、子どもたち同士で教え合ってもらうことにした」と語っていたのが印象的でした。

“教育界のノーベル賞”に選出、立命館小学校の正頭 英和さんに聞く「これからの学び」で大切なこと

マイクラがいかに子どもに人気があり浸透しているか、子どもの興味や自主性を生かしたことが発展的な授業に繋がったということをよく示しているな、と思います。

正頭教諭のインタビュー記事では、他に、ヤフーニュースにも掲載された以下の記事もとても面白かったので、「ゲームが教育にいいなんて本当!?」と半信半疑な親御さんは、是非、こちらもお読みください。

「ゲームが悪は親世代の価値観 ゲームも勉強」世界トップ10に選ばれた立命館小の正頭英和教諭が語る

Minecraftカップ全国大会の大賞は小学5年生

グローバル・ティーチャー賞は教育者に対する賞ですが、子供向けの教育版マインクラフトの作品コンテストもあります。その名も「Minecraftカップ」。

毎年テーマに沿った作品を18歳以下の子供が個人で作成し応募します。

2020年のテーマは「未来の学校」で、地形を生かし自然と共生するような洞窟の学校をデザインした小学校5年生の作品が大賞を受賞しました。

コロナ禍の2020年には、プレゼンも全てオンラインで行われたようです。こちらのベネッセさんの記事が、受賞作品の紹介が掲載されていて面白いです。

大賞はなんと小学生!「Minecraftカップ2020全国大会」を制したのはどんな子どもたち?そのすごい作品を一挙紹介

中学生や高校生になると、ゲームやプログラミングが得意な子が多そうですが、小学生部門の受賞者は、

将来の夢はサッカー選手」「将来の夢はパン屋さんかおもちゃ屋さん」「ボーイスカウトの経験から、将来は自衛隊や海上保安庁など人を守る仕事に興味を持っている」など、様々。

マイクラがゲームやプログラミングの勉強道具ではなく、子どもたちの自由な発想と創造力をかたちにするためのツールとして機能している、ということがよく分かるなあ、と思いました。

この「Minecraftカップ」は、「教育版マインクラフト」が対象なので、今までは学校を通じてのエントリーが中心でしたが、冒頭でご紹介したように、2021年からは「教育版マインクラフト」のライセンスが大幅に拡大されます。

アフタースクールやクラブ活動など学校以外の教育現場を通じて、子どもたちの豊かな創造力を発揮する機会が増えるのはとても楽しみですね!

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