おすすめ絵本24『きょうはなんのひ?』


きょうはなんのひ?

作:瀬田貞二  絵:林明子  出版社:福音館書店

名作揃いの明子さん絵本の中でも、特にお気に入りの一冊。ストーリー絵もバランス良く楽しめる。

《概要》

まみこは、ある朝、学校に行く前に「おかあさん、きょうはなんのひだか、しってるの?しーらないの、しらないの、しらなきゃかいだん三だんめ」と歌って行ってしまいました。お母さんが見つけた階段三段目の手紙から、順番に家中に隠された手紙を辿っていくと、、、最後には素敵なプレゼントが!実は、お父さんとお母さんも、まみこに素敵なプレゼントを用意していました。今日は、お父さんとお母さんの10回目の結婚記念日だったのです。

《おすすめタイプ》

少し長いので5、6歳から。読む練習になるので、小学校低学年が自分で読むのにもおすすめです。

《おすすめポイント》

林明子さんの絵本は本当に名作揃い。初めて赤ちゃんが出会う絵本シリーズの中には是非是非入れて欲しい『おつきさまこんばんは』や『おててがでたよ』。もう少し大きくなったら『はじめてのおつかい』に『こんとあき』、筒井頼子さんとの共作では他に『あさえとちいさいいもうと』のシリーズもおすすめ。どれも大好きで甲乙つけ難いのですが、一番のお気に入りを挙げるとしたらこれ!『きょうはなんのひ?』です。

この絵本は自分が子供の時のお気に入りで、うちの子供たちにも読み聞かせたらすぐに気に入ってくれました。自分は好きだったのに、親になって読み聞かせてみたら子供の反応イマイチ、、、なんてこともよくあるあるですが、これは珍しく親子揃ってのヒット。

何が好きってねー、、、全部です。

おかあさんが順番に手紙を探していくところもワクワクするし、お家の中を探検するのも楽しいし、綺麗な小箱の入子になっていて宝石みたいな南天の実とりゅうのひげの玉が出てくるプレゼントも素敵だし、おとうさんが連れて帰ってくるワンちゃんもとびきり可愛いし、最後の最後で手紙を全部繋げるとメッセージになってるという仕組みも面白い。

手紙を探しながら、おかあさんが応接間のピアノを弾いたり、まみこのお気に入りの絵本『マドレーヌといぬ』を開いたり、お庭の金魚の池をすくったり、というディティールの楽しさ。順番に手紙を辿っていく謎解きのようなストーリーの面白さもあるし、何枚もの手紙を繋げて読む仕掛けや、最後に「お父さんとお母さんは、ほんとうに知らなかったのでしょうか」なんてメッセージで考えさせるところは、結構高度な読解力が必要とされます。本当にバランスの良い仕上がりというか、大人になってから読んでみると、子供が長く楽しめる内容の絵本になっていて、改めて感心させられました。

「SWEET TEN DIAMOND」なんてキャッチコピーや「サプライズ」なんて言葉が使われるずっと前からあったこの絵本(いや、そのキャッチコピー自体も古いな、、、)。結婚記念日を子供がお祝いしてくれて、そして、子供への素敵なプレゼントでお返しする、そういうやりとりが温かくて素敵だなあ、と思います。子供の頃読んだ時には、いつか、このまみこみたいな企画をやってみたい!って思ったものですが、実行に移すには中々の企画力と行動力が必要で、結局実現しなかったなあ。。。

大好きなおとうさんとおかあさんのためにまみこが一生懸命作った手紙やプレゼント。その企画に嫌な顔一つせず半日つきあってあげるおかあさん。そして、自分たちの結婚記念日のためにおとうさんが企画した素敵なサプライズ。家族みんなのお互いを思いやる気持ちと心のゆとり、、、結婚10年を過ぎた自分としては色々考えさせられる作品でもあります(笑)

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