おすすめ絵本26 『14ひきのこもりうた』


14ひきのこもりうた』

作:いわむら かずお 出版社:童心社

どこか懐かしい家族の温もりを感じられる「14ひき」シリーズ

《概要》

ねずみの家族は、10匹の子供にお父さんとお母さんとおじいちゃんとおばあちゃんの14ひきの大家族。今日も、夕焼けに染まる中、お父さんたちが帰ってきて、お風呂に晩御飯、最後は子守唄を歌って、お話をしたり、ご本を読んだり、14ひきのいつもの1日が終わります。

《おすすめタイプ》

性別を問わず3歳くらいから。

《おすすめポイント》

ねずみの大家族を描いた「14ひきの」は大人気のシリーズ。他にも、「14ひきのあさごはん」「14ひきのおひっこし」「14ひきのやまいも」などたくさん作品があります。

中でも、この『14ひきのこもりうた』は、本当にこのねずみ大家族のごく普通の一日の終わりを描いているところが、私のお気に入りです。大きなイベントも事件も何もない。でも、夕闇が迫ってくるお風呂の中でおじいちゃんの背中を流したり、ご飯の後でみんなで今日1日のお話をしたり、寝る前におトイレに行って歯磨きをしたり、そう言う一つ一つの行動に、繊細な感覚や季節感や時間の流れ、みたいなものが生きています。

今はおじいちゃんおばあちゃんも一緒に、こんな大家族で暮らしている方が珍しいでしょう。昔の日本では当たり前だったこんな光景が、今の子供には返って新鮮に映ると思います。『ちいさなねこ』『ものうりうた』の記事でも書きましたが、古い昭和時代を感じさせる絵本って結構大事で、「パパやママやおじいちゃんおばあちゃんが小さかった頃の時代」に興味を持つことが、最初の「歴史の発見」に繋がるのではないか、と思っています。

柔らかな色調の絵もとても温かくて心が和むし、細部まで楽しめるところも好き。動物好きな子は、可愛いねずみに興味を惹かれることでしょう。それから、この作品の良いとっかかりは、なんといっても「こもりうた」です。

最後におばあちゃんが歌ってくれる子守唄。もちろん、他の絵本に出てくる歌のように、お母さんが出鱈目に節をつけても構いませんが、この本は、ご丁寧に見開きにその子守唄の楽譜を載せてくれています。ごく簡単な曲なので、ピアノなどを習っているお子さんとは一緒に曲を弾いてみても楽しいかもしれない。私のように音楽が苦手で、楽譜を見ただけではちょっと曲の感じが掴めない、、、と言う方には、今では便利なYouTubeの動画もあります(笑)音楽や歌は、絵本に興味を惹く大事なとっかかりになりますから、ぜひ、お子さんと一緒に聴いてみてはいかがでしょうか。

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