【育児本言いたい放題】 『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』


『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』をお得に読む

こちらも、今話題の育児本だそうで、、、どうやら、今の育児本トレンドは「モンテッソーリ」と「有名名門大学(ハーバード、オックスフォード)」の組み合わせなんでしょうかね(笑)

しかし、先日読んだ『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリオ教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達心理学博士が語る自分でできる子に育つほめ方・叱り方』の著者はオックスフォード大学で学んだ経験があるからまあ分かりますが、この本の著者は、日本のモンテッソーリ協会の教育免許は持っているようですが、専門家というわけではないですし、ハーバード式に至っては、なんの関係が?という感じなので、タイトルに大々的につけるのはいかがなものでしょう(笑)

とりあえず、この本は

  • 0から2歳児のママ
  • モンテッソーリ教育の大まかなコンセプトを知りたい方
  • 家庭でできる幼児向けの簡単な知育遊び、メニューを知りたい方

におすすめかな、と思います。

ぶっちゃけ、子どもが6歳と8歳になってしまった私には、あまり参考になりませんでした(笑)

モンテッソーリ教育の大まかなコンセプトとしては、

  • 子どもの自主性を大事にする
  • 子どもが主体性を持って集中できる環境が才能を引き出す
  • 親は手を貸したり世話を焼いたりするのではなく、見守って寄り添うことで能力を引き出す

といったことが挙げられています。

能力を身につけるかどうかを決めるのは、子ども自身

旬の時期に必要な環境を用意することが、親の大事な役割

発達段階を他の子供や平均と比べるのではなく、その子自身の自然な発達を見極めて能力を引き出す、ということに重点を置く。ここが、年齢別の発達段階に応じてメニューを決める、現代の日本の幼稚園の平均的な教育方針とは異なる部分だと言えるでしょう。

タイトルに「ハーバード式」を入れ込んでいるのは、今のアメリカのエリート教育が「非認知能力を伸ばすこと」に注目しているから、ということでしょう。

「非認知能力」をこの本では、ハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱している「多重知能論」を引用し、「9つの知能」と分類しています。

  • 体(運動)
  • 言葉
  • 自然
  • 感覚
  • 音楽
  • 人(コミュニケーション)
  • 自分(自分自身を客観的に理解でき、目標設定や動機付けができる)

アメリカの「非認知能力」教育の注目度については、『学力の経済学』やボーク重子さんの『「全米最優秀女子高生」を育てた教育法 世界最高の子育て』などにも書かれています。子どもが何かに「完全にのめり込んでいる状態」=「フロー状態」を重視する、というのも、ボーク重子さんが何度も言及していました。

で、「非認知能力」が大切、というのはよく分かるのですが、私としては、それを乳幼児期の育児に当てはめていくと、結局「とにかく色々やらせたら良い」という感じにしかならないのではないか、と思います。だって「非認知能力」のスコープがあまりに広いから。

著者は乳幼児向けの教育教室を主催している方なので,その手の教室の重要性を主張したいようですが,「非認知能力」がここまで広い分野を示しているのなら,はっきり言って「赤ちゃんにとっては全てが勉強になるんじゃないの?」と思います。乳幼児がやることなすこと全てが「非認知能力」を駆使して成長させているわけですから。何も、幼児教室に張り切って通わせなくても、公園やお庭で遊ぶことも、親や大人とコミュニケーションすることも、テレビを見たり、車に乗せられていろんな音や音楽を聴いていることだって、「非認知能力」のどれかを伸ばしていることに変わりはないから。

なので、この手の考え方で実際の育児に参考にする時は、特に子どもが小さい時には「どこかに偏ってないかな」という目で今の環境を見直す、遊びのメニューを増やす参考にする、くらいで良いのかな、と思いました。

例えば、比較的都会の教育熱心な親の元で育てられている場合は、大体において<言葉><数><人>とかに偏りがちなので、<自然>とか<感覚>における体験や遊びを意識的に増やして見る、とか。まあ、でも、全部完璧に、というのは無理ですし、環境によって長短があるのは当たり前のことなので、無理なくできる範囲で、でいいと思いますが、、、

そういう意味で、この本の後半には、「家庭でできる簡単な知育メニュー」の例が具体的に挙げられているので、特に、コロナのせいで、在宅で遊ぶ時間が増えている今、遊びのメニューを増やす参考になるのかな、と思いました。

基本的に乳幼児向けの遊びですが、例えば「匂いあてクイズ」とか「展開図」遊びとかは、匂いや立体の感覚など、うちの子どもの遊びメニューに欠けている要素だな、と思うので、うまく取り入れて参考にしていきたいです。

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