『カヨ子ばあちゃんの 男の子の育て方』をお得に読むには
前に読んだ『男の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方』で、科学的な話が全然出てこなかったので、「脳科学おばあちゃん」として有名な久保田カヨ子さんのこちらの本を読んでみました。
しかーし。
結論から言うと、この本を読んでますます
男の子向けの育児法とか限定する意味ってなくない?
って気持ちが強くなりました(笑)
男の子は科学的にこうだから、なんて話は一切出てきません。この本のタイトルが「男の子の育て方」となっているのは、ただ単に、この著者の子どもが二人とも男の子だった、ことと、まえがきであるように、著者が応じている子育て相談で《総じて女の子より男の子に対する育児の悩みが多くなって》きたこと、の2点の理由からです。なので、内容としては全くもって男の子に限定する必要のないことばかりでした。
ただ、この本が科学的に男子向けに書かれた本ではないからと言って、内容自体が全く科学的でない、と言っているわけではありません。中身としては、精神論あり、科学的分析もあり、結構興味深い内容でした。ただ、結構幼児期に磨くべき特質や育児法に触れている部分が多いので、子どもが乳幼児の頃に読んだ方がいいですね。我が家はちょっと遅きに失した感あり、です(笑)
・子どもが0〜2歳くらいの乳幼児のママ
・子どもが男女問わず、言語発達が平均より遅い、言語コミュニケーションが取りにくい、などの点で悩んでいるママ
には、良い本だと思います。前に『男の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方』の記事でも書いた通り、男の子の子育てで苦労している場合、言語コミュニケーションがあまり得意でないケースが多い(科学的根拠はなくあくまで主観です)ので、発想の転換に役立つのではないかな、と思いました。
ただし
さすが、カヨ子ばあちゃん、私たちの母親よりさらに上の年代ですので、かなり「昭和感」は否めません。全体としては参考になる話が多いですが、こどもの喧嘩の話やしつけ(体罰)の話などは、「ちょっとイマドキ無理、、、」って感じのところもありますので、その辺りは加減して読みましょう(笑)
例えば、長男がわがままな近所の子とケンカして、顔にあざをつくって泣きじゃくる子を連れて相手の親が怒鳴り込んできたとき
「あなたのお子さんは、うちの子に黙ってなぐられていたのですか、うちの子は抵抗もしないのになぐったと言うのですか。もしそうなら、お宅の育て方か、お子さんに問題があるのと違う?」
と一気にまくしたてて、絶対にあやまりませんでした。
言いたいことは分かりますが、今やったら、炎上してしまいそうです(笑)もちろん、安易に親が謝るのはよくないですし、本当は子どもの喧嘩に親が介入なんて、よっぽどのことが無い限りしない方がいいに決まってますけども、、、昨今は親のマインドが変わってきてますから、あまりに事を荒立てて、親が必要以上に心労を背負い込んだり、子どもが居づらい雰囲気になってしまうのもどうかと思います。。
昭和なところはさておき、五感や体感を大事にして育児する、と言うところは、とても参考になりました。子どもの歩くフォームをよく観察して、左右の違いなどが無いか気をつける、非利き手についても、非利き手の上手い使い方を幼児自身が開発していくのだと考えて、ご飯を食べたり絵を描いたりする時も必ず非利き手の方で食器や紙を押さえたり添えたりするように注意する、などといった点。それから、嗅覚を磨いたり、遊びの中に「目隠しあて」など感触を利用したものを取り入れるよう心がける、といったところは、『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』の記事でも書きましたが、うちの育児や遊びには欠けている要素なので、参考にしたいな、と思いました。
コメント
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[…] 前回の記事の続きです。 […]
[…] の、「幼児は目に見えない部分を想像することができない」というのは、『カヨ子ばあちゃんの男の子の育て方』の本にも出てきました。小さい子供はハサミの柄だけを見てハサミだ、 […]