【育児本言いたい放題】『世界トップ機関の研究と成功率97%の実績からついに見つかった!頭のいい子にする最高の育て方』 ②


『世界トップ機関の研究と成功率97%の実績からついに見つかった! 頭のいい子にする最高の育て方』をお得に読むには

前回の記事の続きです。

本書では、ドイツの心理学者カール・ビューラー教授の説を参考にして、遊びを4つのカテゴリーに分けています。

1)想像遊び:イメージすること自体を楽しむ遊び。ふり遊び、ごっこ遊びなど

2)受容遊び:観たり聞いたりすることを楽しむ遊び。絵本の読み聞かせなど

3)機能遊び:体を使う遊び。走る、跳ぶなどの基本的な運動や、石蹴りや自転車など

4)創造遊び:イメージを形にする遊び。お絵描き、積み木、砂場など

そして、有名なロシアの心理学者ヴィゴツキーの著書『子どもの想像力と創造』などを参考にしながら、これらの遊びがのちに二つの重要な学習能力を培うのだ、と述べています。

想像遊び(ふり遊び・ごっこ遊び)+受容遊び(絵本など)=【抽象的思考力】

機能遊び(走る・跳ぶ)+創造遊び(お絵描き・積み木)=【空間認知能力】

ここで注目したいのは、小さな子どもが初めからこれらの遊びが一人でできるわけではない、ということです。

子どもはもともと、目に見えないものを想像するのが苦手です。でも目には見えないものを少しずつ想像できるようになり、その力を駆使しものがて遊ぶということは、子どもにとってはとても楽しいことなのです。そしてその楽しさが、抽象的な思考を楽しむ勉強の楽しさにつながるわけです。

子どもはまだ見えないイメージを操作することは苦手ですから、まずは見えないイメージを見える形にする力を鍛えるのが必須です。これは絵を描いたり、積み木で遊んだりする創造遊びで発達します。

そして、ヴィゴツキーの著書を参照しながらこのように結論づけています。

幼児は経験が貧弱だから、想像力も大人より貧弱だとキッパリ断言しています。子どもの想像力は大人よりもスゴイとよく耳にしますが、実際は子どもの想像力は大人が期待するほど優れてはいません。なぜなら、想像力には経験の数が必要だからです。

 前回の記事の最後で、《幼児は目に見えないことを想像することはできない》と繰り返し書きました。母親になってみてまずびっくりしたのは、「子どもが勝手に遊ぶものではない」ということです。それまでは、おもちゃがたくさんあれば子供は勝手に遊ぶものだ、暇さえあれば子どもは遊ぶことを考え出すものだ、と思っていたのです。だけど、著者のいう通り、実際は子供の想像力は大人が期待するほど優れてはいないのです。想像力を使って一人で遊ぶ、ということにも、経験が必要なのです。一番良いのは、少し年上の子供が間近で手本を示すことだと思います。しかし、一番上の子供とか、環境的にそれが難しい場合には、著者が言うように親がそれをやってあげる必要があるでしょう。

他にも、絵本の読み聞かせについては次のようなことを言っています。

子どもに内容の理解をテストするような絵本の読み聞かせはNG

絵本に触れることで子どもは絵本のストーリーをまさに体験しています。例えば、実際に公園のすべり台を滑った時に「速いね、どうしてスピードが出たのかな?」なんて言われたら興ざめですよね。

実際に体験している時に興ざめな声掛けはしてはいけないのと同様に、絵本を読む時も興ざめな声掛けをしないようにしましょう。ぜひ、子どもの感情を引き出すような声掛けをしてください。覚えておきたいのは、絵本で子どもの心が動くということです。

絵本の読み聞かせについては、『思考力・読解力・伝える力が伸びる ハーバードで学んだ 最高の読み聞かせ』で親子でやりとりをする読み聞かせ、というのが紹介されていました。また、佐藤ママの著書でも、繰り返し「絵本一万冊」で読み聞かせの大切さが強調されています。ただ、読み聞かせをあまりに「教育的観点」から親が頑張りすぎると、まさに著者のいうような「興ざめな声掛け」になってしまう危険がありますね。子どもが好きな絵本の種類にもよりますが、ストーリー性や世界観のある絵本を子どもが楽しんでいる時には、子どもが《絵本のストーリーをまさに体験している》ということを忘れないようにしたいですね。

次回の記事では、小さな子どもの学習方法や習い事について書きたいと思います

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