【育児本言いたい放題】 『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る自分でできる子に育つ ほめ方叱り方』


『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 ~ 12歳 の子ども対象』をお得に読む

タイトル長っ!!

今いちばん売れてる教育書として話題の本です。

オリエンタルラジオの中田敦彦さんのYouTube大学やはなまる子育てカレッジなどでも紹介されたました(←本の帯の受け売りそのまま笑)

モンテッソーリ教育、レッジョ・エミリア教育、オックスフォードと日本人が弱い横文字ブランドも、ご丁寧にタイトルに赤字で入れ込んでくれております(笑)

根本的には、とても至極真っ当な、理想論が書かれています。

・子どもを一人の人間として尊重する

・ほめ方、叱り方で子供を親の都合の良いようにコントロールしてはいけない

 これを突き詰めていくと、この本の冒頭に書かれているように《子育ての長期的なゴールもつ》が必要かと思いますが、実はこれは結構な難問です。親にとって都合の良い子に育てたいのか?子どもの尊重すべき個性や人間性って何なのか?佐藤ママみたいに、(真似したいかはともかく)自信持って答えられる親は少ないのではないでしょうか。

しかし、この本が売れているのは、みんなそういう根源的な問題を考え直したいからでも、理想論と本気で向き合いたいからでもないと思います。親が興味があるのは、この本に書かれている、子どもへの日々の具体的な接し方、「ほめ方と叱り方」のテクニックの方でしょう。たとえ、小手先であっても、実践してみることでいろんな気づきがありますし、根源的な問題を考えるきっかけになるので、良いと思います。ただ、小手先だけでは本当に問題が解決しない場合があることは頭に入れておかないといけないですね。

まず、私が一番目から鱗、だったのは

《ほめ方によっては、子どもに不安やプレッシャーを与えたり、モチベーションが下がる原因になったりと、さまざまな弊害がある》

要は「ほめさえすれば良いわけではない」ということです。

高橋孝雄先生の『小児科医の僕が伝えたい 最高の子育て』の記事でも書いたように、私は、子どもの教育の最優先事項として「自己肯定感を高める」ことを挙げています。だからとにかく子どもは褒めて褒めて褒め倒すのが良い、とばかり思っていたのですが、、、

この本では、安易な「ほめて伸ばす」が危険な理由として以下の4つを挙げています。

  1. 「ほめられ依存症」になる
  2. 興味を失う
  3. チャレンジ精神が低下する
  4. モチベーションが低下する

確かに、安易に褒められ続けることで、子どもが

「褒められたくてやる」=「褒められないとやらない」

或いは

「褒められない可能性がある新しいことや苦手なことを避ける」

ようになってしまう、というのは、自分の子供を見ていても当てはまるところがあるように思います。

だからこそ、効果的な「ほめ方」が大事なのだ、ということ。ダメなほめ方の例として挙げられているのが

「すごいね!」「上手!」など具体性に欠ける「おざなりほめ」

・「優しいね」「かしこいね」など性格や能力外見といった特徴を褒める「人中心ほめ」

の2つです。いや、まんま私です(笑)

でも、多くの親は無自覚にこういうほめ方をしてしまっているのではないでしょうか。

代わりに推奨されているのが

・具体的にプロセス(努力、やり方)を褒める「プロセスほめ」

です。なるほど。

そう言えば、先に読んだ、佐藤ママの『灘・東大理Ⅲの3兄弟を育てた母の秀才の育て方』でも、《少し前のよかったことをスパイスとして入れてほめる》と書いてありましたし、『世界最高の子育て』のボーク重子さんも《結果ではなくプロセスを褒める》のが大事だと言っていました。

ただ、褒めるだけじゃダメなのね、、と、ズボラ母はここで反省。

小さな子を褒めるのに、プロセス、とか言われても難しい、、、という方には、わかりやすい例が挙げられているので、とても参考になります。

例えば、小さい子が自分で服を着られた時は、「えらいね」「すごいね」ではなく、「最後まであきらめないのが良かったね」「どこがいちばん大変だった?」

パパの似顔絵を描いた時には、「よくパパのこと観察したのがわかるよ」「髪の感じがよく似ているね」

などなど。いや、正直、毎回毎回やってらんないけど(笑)

でも、安易な褒め方はマイナスになる、というのもよく理解できるので、どうせ褒めるなら褒め方を工夫して、具体的にプロセス重視で!というのは、できるだけ心がけたいな、と思いました。

「叱り方」についても、基本的には「ほめ方」と同じです。

結果ではなくプロセスを重視して、きちんと理由を説明する

しかしまあ、これは「ほめ方」以上に難しいと言うか、そもそも叱る時ってのは親の方も感情的になってることが多いですから、

それができたら苦労しないよ

って感じはありますよね。そんな理性的な判断が毎回できるわけじゃない。

だけど、「叱るときにこういうことに気をつけよう」と心のどこかで思うことで、叱る時の感情から一旦距離を置ける、理性的になれる、という効果は少しはあるのかな、と思います。

私はこの本を参考にして、子どもと「どうしたらママが怒らないか会議」を開くことにしました(笑)詳細は別の記事でお伝えしますが、今のところ効果は抜群です。子どもを頭ごなしに叱らない、理由を説明して子どもにも考えさせる、意見を言う場をつくる、やはり大事なことだな、と実感しました。

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